コロナの夏はガラガラの映画館を満喫!前田有一氏が超厳選

公開日: 更新日:

 再開した全国の映画館では、ジブリ作品の再上映など旧作も含め、早くも興収数十億円クラスの大ヒット作品が生まれている。さらにこの夏休みには、いよいよ多数の新作が公開される。政府はGo To トラベルなどと言うが、おおっぴらに旅行する気分にもなれない中、興行場法で義務付けられた高い換気能力とソーシャルディスタンスで間引きしたガラガラの客席で、優雅に映画を味わってみるのも悪くない。

■この夏唯一のホラー

 夏といえばホラーだが、こんなご時世ということもあってか、この夏唯一公開されるのが「事故物件 恐い間取り」。「事故物件住みます芸人」でおなじみ松原タニシのノンフィクションを、「リング」シリーズなど日本ホラー界の巨匠・中田秀夫が実写化。亀梨和也演じる売れない芸人が、プロデューサーのむちゃ振り企画で住まわされた“事故物件”で、身の毛もよだつ恐怖体験をする様子が描かれる。なぜかふさがれている浴室の鏡、まるで紐をかけたかのようにへこんでいるロフトのはしごなど、「前の住人」に起きたであろうドラマを想起させる不気味なディテールが満載。松原の実体験ならではのそうしたリアリティーに加え、中田監督のガチな恐怖演出の相乗効果で、すいた映画館で見たらゾッとすること間違いない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  3. 3

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  4. 4

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  5. 5

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  1. 6

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  2. 7

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  3. 8

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 9

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  5. 10

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情