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本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

Mr.ボールド 一輪車使って老若男女、外国人まで爆笑させる

公開日: 更新日:

■「感情的なるで」

 続いては口にフォークをくわえ、一輪車に乗ったまま客席から投げ返してもらうリンゴをフォークに刺すというパフォーマンス。これまたなかなか刺さらず、リンゴが頭を直撃して一輪車ごと転倒、低い声で「(ちゃんとやってくれないと)感情的なるで」とこれまた大爆笑。初めて、この種のパフォーマンスを袖で見て私も虜になり、以降、担当するバラエティー番組に何度となく出ていただき、楽屋でご一緒するたびにいろんな話を聞かせてもらいました(03年に亡くなられましたが、ボールドさんの芸はYouTubeで見ることができますので、ぜひ動画をご覧になってください)。

 地方の営業で和風旅館に行ったら、舞台は畳。それも「半畳」だけ。畳1畳の半分しか「舞台」がなく、落語、漫才はできても「一輪車が回れると思うか? 営業も内容を聞いてから決めてもらいたいわ」とぼやく。出演自体断ってもおかしくない状況に私が「やりようないですね?」と言うと「やったがな。狭いからだんだん目が回ってきて往生したわ」と言うので、「やったんですか? 半畳で!」と大爆笑。

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