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芋澤貞雄芸能ジャーナリスト

1956年、北海道生まれ。カリフォルニア州ロサンゼルスでテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌を中心に30年以上にわたり芸能・スポーツを中心に取材活動を続ける。代表的なスクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在は、星野源、ディーン・フジオカから羽生結弦、浅田真央まで幅広く取材活動を続ける。日刊ゲンダイDIGITALや現代ビジネスなどで執筆中。ツイッター現代デジタル芸能界一の嫌われ記者 芋澤がぶっちゃける極秘情報

三浦春馬さん遺作「映画 太陽の子」撮影秘話 最後までストイックを貫いた

公開日: 更新日:

 再び戦地に赴く弟と酒を酌み交わす兄、それを見守る幼なじみというシーンの三浦さんの台詞が、福山の歌詞と完全にオーバーラップしたのだ。

「いっぱい、未来の話しよう……」。映画のラッシュを観ながら、福山は自らの家族の被爆体験と、三浦さんの渾身の演技をどう重ね合わせていたのか……こう考えると胸の奥がうずく。

「また3人で会えたらええね……」。特別映像冒頭の絞り出すような台詞……有村が思い入れの強いシーンを聞かれたときに答えるのが、この兄弟と幼なじみの縁側でのカットだ。

 有村の右側には兄(柳楽)、左側には弟の三浦さんが座るシーンに、これから愛する人を戦地に送り出す3人の苦悩と葛藤を言葉以外でどう表現したらいいのか考え抜いたという。

 そして本番、有村は右手で兄を、左手で弟の手をしっかりと優しく、でもとても力強く握りしめた。

「台本には無かったのですが、人間の温かさ、ぬくもり、温度っていうのが伝わればいいと思って……」

 映画でもドラマでも、三浦さんの入水自殺未遂のシーンは、今となっては……だが胸に残るだろう。

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