菅田将暉「ミステリと言う勿れ」好演の足を引っ張る…フジ月9“恋愛縛り”の悪い癖

公開日: 更新日:

 不安とは、共演の伊藤沙莉(27)演じる刑事・風呂光が、整に好意があるかのようにドラマ内でにおわせ始めたこと。

「原作ではドラマのようなにおわせ要素はなく、仕事に邁進してこそ風呂光さんなんです。無理な恋愛展開は、実写キャストのイメージの違いより、原作ファンとしてはもっと深刻な問題。あの独特の世界観を壊されてしまうのはつらい」と前出の漫画編集者は表情を曇らせる。

 ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏は「風呂光さんの“恋愛におわせ”言動を不安に思う声は、私もあちこちで聞きます。今後の展開次第では、それこそ視聴者離れが起きる危険も。お仕事ドラマかと思いきや、開始早々から恋愛要素を入れ込み、〈恋愛要素はいらない〉と視聴者にそっぽを向かれたドラマもありますからね」と指摘する。

 昨年10月期のフジ木10ドラマ「SUPER RICH」のことだ。

「今回の『ミステリ』といい『SUPER RICH』といい、無理やりな恋愛展開については〈フジの悪いクセ〉なんて辛辣な意見もあります。伊藤沙莉さんについては〈好きな役者さん〉という声が圧倒的。それだけに〈沙莉ちゃんは好きだけど、でも……〉と視聴者は複雑な思いを抱いているようですね」(山下真夏氏)

 かつて月9といえば恋愛ドラマがお約束で、大ヒットも続々と生まれたとはいえ、「恋愛縛りから脱却したからこそ枠として復活できた」(テレビ誌ライター)というのもまた事実。恋愛展開だけが視聴者の見たいドラマではないと気づいたはずなのに、また悪いクセが出てきたのか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い