あべ静江さん脳梗塞で救急搬送 ベテラン芸能リポーターが明かす“囲み取材ブチ切れ”の顛末

公開日: 更新日:

 19日に脳梗塞で緊急搬送された歌手で女優のあべ静江さん(70)。

 あべさんはこの日、「生島ヒロシ健康マニア倶楽部」の収録で都内のスタジオを訪れていたが、現場で体調不良を訴え、番組プロデューサーの判断で収録は中止。即座に救急車で病院に搬送された。検査の結果、軽度の脳梗塞と診断され、手術の必要はなく、容体は安定しているという。22日には復帰に向けてのリハビリを開始。入院は約2週間になる予定だという。

 突然の事態に、コメント欄では、「無事でホッとしました」「プロデューサーの判断は素晴らしい」「早期発見による早期治療が奏功した典型例」などと安堵する声とともに、「お大事にしてください」などとあべさんを気遣う声であふれた。

 あべさんは1973年、「コーヒーショップで」で歌手デビュー。続く「みずいろの手紙」で、74年紅白歌合戦に初出場した王道の清純派アイドル。その美貌で「トラック野郎・爆走一番星」(75年)ほか、多くの映画ドラマでヒロインを演じ、女優としても活躍した。

 近年は、日本歌手協会の理事を務め「同窓会コンサート」などで精力的に活動。5月にも「青春プレイバック!輝け!歌の祭典2022」の出演が控えていた。歌手活動と並行してツイッターやインスタグラムなどのSNSも早い段階から使いこなしており、入院前の16日夜の地震については「慌てず 注意して 行動しましょう!」などと書き込んでいた。

かつて一喝された芸能リポーターも安堵

 一方で芸能界きっての酒豪として知られ、アルコール度数75.5度のラム酒「ロンリコ」やテキーラの一気飲みも大好きと、かつて日刊ゲンダイの取材に答えており、往年に比べると、かなりふくよかな体形となっていた。ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏はこう話す。

「とにかく早期の対応で大事に至らなくてよかったです。あべさんといえば、かつて取材で激怒されてしまったことも思い出しますね」

 城下氏によれば、あべさんが若かりし日、結婚目前だった相手と破局と報じられたことがあり、相手のDVが原因ともいわれていた。それについて城下氏が囲み取材で尋ねたところ、あべさんはカメラの前でブチ切れて、血相を変えて怒鳴った。

「『何を根拠にそんなこと言ってるの? あなたどこの局、お名刺出しなさいよ!』なんて、そのまま全国放送で流れてしまった。その後、謝る機会もなかったんですが、それから10年くらい経った時、やはり囲み取材があったんです。僕は恐縮して後ろのほうからそーっとマイクだけ差し出していたら、『お久しぶりね。あなた、ずいぶん老けたわね。私も年取っちゃったけど……』と声をかけてくれました」

 皮肉めいた言い方ながら、ジョークを交え、「もう怒ってはいない」ということをさりげなく伝えるそのやり方に、城下氏はうなったという。その後は、取材などでも親しみを込めて応じてくれるようになったそうだ。

「まずは治療に専念し、また元気な姿を見せて欲しいですね」(城下氏)

 ファンは復活を心待ちにしている。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」