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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

ありのままを受け入れ、流れに身を任せて導き出す井森美幸の「最適解」

公開日: 更新日:

「ハンドマイクの仕事、今月は4本か……」などと思い悩んでいたが、いつしかピンマイクをつけながら、「ああ、私はこれで生きていくんだ」と決心した(TOKYO MX「5時に夢中!」2015年1月29日)。

 そこから井森はバラエティーの道を突き進んだ。そんな井森をリスペクトするのは大久保佳代子だ。「かわいそうな女というポジションを取らない。人を傷つけないし、常に一生懸命。スタッフさんがして欲しい質問もちゃんとする」(フジテレビ系「関ジャニ∞クロニクル」19年8月14日)と絶賛する。まさに、井森はその場その場の流れの中で、常に最適解の言動を導き出している。

 同様に井森を尊敬している菊地亜美は「むやみやたらにMC目指すな」「私は一回も目指したことない」と井森に言われたことを明かしている(AbemaTV「堀内健のテレビを観るTV」18年10月7日)。

 いつしか井森は「そんなに自分ができるやつだって思うのやめよう」(フジテレビ系「ボクらの時代」19年6月16日)と考えるようになったという。

「確かに自分で前の日シミュレーションするけど、全然できなかったって、あるわけ。でも、結局あの場に行ったら、あの日できたことはあれが最高だったんだ、おやすみなさい。そうやって寝るようにしてる」(同前)

 自分を過信せず、ありのままを受け入れ、流れに身を任せる。そう、つまりは「見て感じる」「全力でやる」。そのシンプルなことの積み重ねにしか答えはないのだ。冒頭の番組で井森はこう言い放った。

「寝て起きて、寝て起きてを繰り返したらこうなるよ!」

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