著者のコラム一覧
井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

国葬と民主主義を守ることは関係ない! 屁が理屈を吐いているだけだ

公開日: 更新日:

 明日は広島原爆投下の日だ。なのに、岸田は核禁止条約にサインもしない。何が核不拡散条約は礎石として守り抜く、だ。ニューヨークまでのこのこ出て行って何を演説するかと思えば、「核廃絶に向けた未来のリーダーを日本に招くために国連にカネを出してリーダー基金を設ける」と。意味がまるで分からん。禁止条約を批准するのが先だろが。あきれ返った。

 ついでにあきれる。「国葬」で国民も2つに分かれている。もっと紛糾しろ。税金で全額負担はおかしい。理由がないからだ。故人の政治姿勢を全面的に認めさせたい自民党の魂胆だ。最長政権? 国政で何をしたのか? 公文書改ざん問題や国会での虚偽答弁で突き上げられたのは誰でも知ってるぞ。国際社会が追悼してくれたからそれに応えるのは礼節? 本当かよ? 世界のリーダーだった? 伊勢志摩サミットで伊勢神宮に皆で参って料理を食わせただけだろ。昔の吉田首相に劣らない功績?美辞麗句ばかりだ。「暴力に屈せず、民主主義を守り抜くという決意で」と言われても、国葬と民主主義を守ることは関係ない。屁が理屈を吐いているだけだ。

 ついでに思い返すと、故吉田茂は1951年9月に講和条約にサインして日本の主権を回復したが、アメリカ様に従いますと安保条約まで結ばされて、沖縄に基地も許してしまった首相だ。後の首魁たちも基地のタダ貸しどころか、子守代まで払って、居座りを許してきたんだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?