著者のコラム一覧
コトブキツカサ映画パーソナリティー

1973年、静岡県生まれ。映画パーソナリティー&映画心理カウンセラー。有働由美子、マツコ・デラックスと同じナチュラルエイトに所属。ハリウッドのエピソードから心理まで多角的に作品を網羅。水道橋博士も信頼を寄せる映画専門家。

香川照之は映画「スキャンダル」のロジャーの行動を客観的に見て、自分の愚行を省みて

公開日: 更新日:

 銀座のクラブでのセクハラ報道以来、降板ドミノが続く香川氏に処方したい映画は、実際に起こったセクハラに対する女性職員の告発を描いた「スキャンダル」です。

 FOX社は長年にわたりセクハラが常態化。同社の創業者ロジャーは、自身の立場を利用して女性キャスターなどにセクハラを繰り返していました。仕事を剥奪されることを恐れた被害者や周囲のスタッフは歯向かえず、ロジャーの薄汚い欲望が満たされていました。しかしある女性の告発を機にFOXは訴えられ、20億円で和解が成立、ロジャーは解雇されるという勧善懲悪ストーリー。

 本作は、セクハラ被害者たちの正義なのに押しつぶされそうになる重圧、逆襲までのつらさを実話に基づきリアルに再現し話題になりました。絶対的立場を利用してハラスメント行為に及び、結果的に社会的制裁を受けたくだりは香川氏と同じ。当事者としては、いま自分の身の振り方でいっぱいで振り返る余裕はないでしょう。こういう時だからこそ、ロジャーの行動を客観的に見て、自分の愚行を省みてほしいと思います。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」