伝説のプロデューサー康芳夫氏の破天荒な半生を“女優”で舞台化 主演の睡蓮みどりを直撃!

公開日: 更新日:

「声をあげたことに後悔はない」

 ──睡蓮さんは、最近、映画監督から受けた性暴力を告発して話題になりましたが。

「『枕営業だ』とか『売名行為だ』という心ない言葉を投げかけられたり、2次加害も受けました。告発後は『めんどくさい女』というレッテルを貼られて、この業界にはいられなくなるのではと何度も思いました。でも、私がいなくなることで加害者が安心するのは悔しい。これからも粛々と仕事を続けるのが私の闘いだと思っています。声をあげたことに後悔はありません」

 ──今後の活動は?

「今、パートナーと一緒に美術家のマンタムさんのドキュメンタリー映画を撮っているので、それを完成させること。それと私の体験をもとに小説を書きたいと思っています。嫌な記憶を思い出すのは怖いですが、過去を客観視することで前に一歩踏み出すことができるのではないかと思っています」

(聞き手=演劇ジャーナリスト・山田勝仁)

▽睡蓮みどり(すいれん・みどり) 神奈川県横浜市出身。早稲田大学第二文学部在学中にグラビアデビュー後、俳優として活動。現在、図書新聞やキネマ旬報で映画評を担当するなど文筆家としても活動中。

◆羊風舎「都市伝説・康芳夫~モハメド・アリに魅せられた国際暗黒プロデューサー」(脚本・演出=佐藤賢治)は11月3~6日、新宿シアターブラッツで上演。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する