著者のコラム一覧
城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

立川談志は亡くなっても弟子の食い扶持の面倒まで見ている 復帰高座での忘れられない思い出

公開日: 更新日:

 つい最近、落語の立川流真打ち、立川談慶(57=円内)が本を出版したことが話題になった。名前を見てすぐにわかる通り、11年前に亡くなった立川談志師匠の弟子である。

 本のタイトルが「武器としての落語 天才談志が教えてくれた人生の闘い方」(方丈社)というもので、談志さんが残した言葉から「浮き世を強かに生きる発想」を導き出すというテーマ。談志さんに叱られたこと、教え諭されたことなどを書いている。

 談慶は自分のことを本格派ならぬ、「本書く派落語家」と名乗っているが、たくさんの著書があり、談志さんについても何冊も出版している。

 それはつまり、「談志のことを読みたい、知りたい」という人がまだ多くいるということだ。談志さんの存在感は大きく、現在もその余韻が残り続けているのだろう。

 談志さんは、所属していた落語協会を飛び出している。彼の師匠で当時の落語協会の会長だった柳家小さん師匠は「あいつは破門だ」と言ったのだが、実は「立川談志」という名跡は小さん師匠が持っていたもの。「もう名乗らせない」と言えば、それだけで致命的ダメージなのに、それをしなかった。談志さんの存在を大きく認めていたのだろう。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言