著者のコラム一覧
松尾潔音楽プロデューサー

1968年、福岡県出身。早稲田大学卒。音楽プロデューサー、作詞家、作曲家。MISIA、宇多田ヒカルのデビューにブレーンとして参加。プロデューサー、ソングライターとして、平井堅、CHEMISTRY、SMAP、JUJUらを手がける。EXILE「Ti Amo」(作詞・作曲)で第50回日本レコード大賞「大賞」を受賞。2022年12月、「帰郷」(天童よしみ)で第55回日本作詩大賞受賞。

映画『ナワリヌイ』は必見 「諦めない」と答える明朗さがせつなく、逆に救いでもある。

公開日: 更新日:

 3月15日から3日間の日程で行われるロシア大統領選まで1ヶ月を切った。5選を狙う現職のプーチン氏の圧勝が確実視される。2020年の憲法改正で大統領任期は通算2期となったが、過去の任期をリセットするという条件も付加されたので、仮にプーチン氏が6選まで果たせば任期は2036年、83歳までロシアの頂点に君臨することになる。初めて大統領に選ばれたのは2000年、47歳のとき。その人生はまさに「皇帝」。

 このような中、「プーチンが最も恐れた男」の異名を持つロシアの反政権運動指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が、今月16日、シベリア北部の刑務所で死亡したことが発表された。享年47。西側諸国ではプーチン大統領の関与が断定的に論じられて抗議運動が広がっているほか、ナワリヌイ氏を追悼する動きも多く見られる。だがロシア国内で彼の死を悼むのは命がけだ。追悼の献花に訪れる市民を警察や治安部隊が24時間態勢で監視、特定するから。16日からの3日間で献花客の400人以上が拘束されたという。

 当局発表ではナワリヌイ氏が死亡したのは16日午後となっているが、15日夜には刑務所に複数の車両が入り、16日午前には死亡情報が広まっていたという報道がある。死因をはじめ不可解な点は増えていくばかりで消えそうにない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ