そんなに女性天皇がいやなのか…最近の雅子皇后いじめの裏にあるもの

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■週刊誌やワイドショーは、こぞってバッシング

 だが、心ない週刊誌やワイドショーは、「公式行事には出ないのに実家には度々帰っている」など、こぞって雅子さんバッシングをした。それが皇后に即位すると、手のひらを返したように雅子さんと愛娘の愛子さんを賛美する大合唱を、同じメディアが繰り広げたのである。そして再び手のひら返し。

 なぜか? 私が推測するに、一つは、国民の多くが「愛子天皇誕生」を望んでいることにあると考える。次期総理が誰になろうとも早急にこの重要課題に取り組まざるを得ないが、いまだに女性天皇さえ認めないゴリゴリの守旧派議員が自民党の中には多くいる。その連中の仕掛けではないか。

 いま一つは、秋篠宮家の長男・悠仁さんの大学受験が、この秋大詰めを迎える。東大推薦入学が成功するか否か、その話題ばかりがメディアに出ることを危惧した秋篠宮家の関係者が“リーク”しているのではないか。

 いずれにせよ、今われわれ国民や政治家、メディアが考えるべきは、雅子皇后のこともそうだが、愛子さんのこれからについてであるはずだ。もうすぐ23歳になる女性が、自分の人生を自ら決めることができず、どうなるかも見通せない日々を送っているのである。残酷だとは思わないか。

(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)

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