そんなに女性天皇がいやなのか…最近の雅子皇后いじめの裏にあるもの

公開日: 更新日:

■週刊誌やワイドショーは、こぞってバッシング

 だが、心ない週刊誌やワイドショーは、「公式行事には出ないのに実家には度々帰っている」など、こぞって雅子さんバッシングをした。それが皇后に即位すると、手のひらを返したように雅子さんと愛娘の愛子さんを賛美する大合唱を、同じメディアが繰り広げたのである。そして再び手のひら返し。

 なぜか? 私が推測するに、一つは、国民の多くが「愛子天皇誕生」を望んでいることにあると考える。次期総理が誰になろうとも早急にこの重要課題に取り組まざるを得ないが、いまだに女性天皇さえ認めないゴリゴリの守旧派議員が自民党の中には多くいる。その連中の仕掛けではないか。

 いま一つは、秋篠宮家の長男・悠仁さんの大学受験が、この秋大詰めを迎える。東大推薦入学が成功するか否か、その話題ばかりがメディアに出ることを危惧した秋篠宮家の関係者が“リーク”しているのではないか。

 いずれにせよ、今われわれ国民や政治家、メディアが考えるべきは、雅子皇后のこともそうだが、愛子さんのこれからについてであるはずだ。もうすぐ23歳になる女性が、自分の人生を自ら決めることができず、どうなるかも見通せない日々を送っているのである。残酷だとは思わないか。

(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった