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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

なるほど!と膝を打つテレビ朝日「THE世代感」の効用 時代がどう変わったかが分かりやすい

公開日: 更新日:

 令和世代は80年代に最優秀歌唱賞を受賞した「雨の慕情」の八代亜紀に花束を持って現れた母親に「ステージに家族が登場する」のはおかしいという感想。今の10代、20代は「プライバシー的な話」と考えるようだ。

 また、小学生の行動では「登下校中に名札をつけている」「男子に君づけしている」など。今は登下校中に名札をつけると知らない人に名前を見られるからダメ、男女平等から男子を「君」づけで呼ぶのはダメ。今はジェンダー教育が浸透、男女ともに「さん」づけが当たり前だとか。そこから今はあだ名を呼ぶのも禁止とか。「たまちゃん」のような名前の一部をもじったあだ名が禁止の学校もある。

 高橋英樹が「迫りくる顔面」という以前、有吉弘行につけてもらったあだ名を披露していたが、有吉はあだ名のネーミングセンスで今日の地位を築いた。今なら一生浮かばれなかったかも。

■紙ストローだってプラスチックに

 そんなふうに時代で常識、非常識も変わる。やや飛躍するが先日、トランプ大統領が「紙ストロー廃止」の大統領令に署名した。紙ストローは飲んでいるうちにふやけて不愉快だったので、プラスチックストローの復活はありがたい。大統領が代わっただけで考え方が変わるのだから、何十年もたてば価値観、現象は一変する。

 懐かし映像を見ながら思ったのは、物事はすべて移ろうこと。「世代感」は後学のためにしばらく続けてもらいたい。

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