俳優・寺泉憲さんは100歳になる母親を自宅で介護 俳優業をセーブする代わりに歌手活動を
フライデーに狙われた桜田淳子チャンとの仲
独身。結婚は一度もせず、子どももいない。
「結果的に、独身を通すことになりましたね。僕はこういう運命だったんだな、と受け止めています。僕は若い頃から、人生設計なんて全然していなくて。いわば、大谷翔平選手とは逆。楽観的で、行き当たりばったりで生きてきたもんですから(笑)」
モテモテだったろうに、モッタイナイ。
さて、野球少年だった寺泉さんは慶大法学部進学後、米国文化に憧れ英語サークル・ESSに所属。英語劇に出演し英国の俳優らと交流したのを機に俳優を志した。72年、「劇団雲」研究生になり舞台で活躍後、ドラマに活動の幅を広げ、80~81年放送の「ただいま放課後」で人気獲得。NHK連続テレビ小説「澪つくし」「ひまわり」や「オレゴンから愛」(フジテレビ系)など多くのドラマで活躍した。
「『澪つくし』では桜田淳子チャンの相手役でした。淳子チャンとは舞台や2時間ドラマでも何度も共演したせいで仲を疑われ、写真週刊誌『フライデー』につけられました。でも、何もなかったので、『フライデー』にはきちんと説明し、お引き取りいただきました(笑)」
5月25日、東京・銀座のライブハウス「BASE GRANBELL」で「TERAIZUMI KEN “77”Birthday Live!」を行う。
(取材・文=中野裕子)
▽寺泉憲(てらいずみ・けん)1947年、横須賀生まれ。「劇団雲」「演劇集団 円」で活躍し、80年、学園ドラマ「ただいま放課後」で人気に。当初は本名の“寺泉哲章”で活動し、86年、現在の芸名に。2008年からジャズ歌手としても活動。