著者のコラム一覧
増田俊也小説家

1965年、愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。中日新聞社時代の2006年「シャトゥーン ヒグマの森」でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。3月に上梓した「警察官の心臓」(講談社)が発売中。現在、拓殖大学客員教授。

「時代に挑んだ男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

公開日: 更新日:

加納「うん。こけたんです。硬い砂利道で馬と一緒に横転したんですよ。それで右大腿骨と膝をやって、釧路の病院に入院したんです」

増田「どれくらいの期間ですか」

加納「半年くらい」

増田「それは重傷ですね」

加納「そう。かなりの重傷でした。でも、その入院が人生をまた変えたんです。病院ですからテレビ見てますよね、内臓や頭は健康ですから、足が折れているだけなんだから」

増田「そうですね。当時は携帯電話も何もないからテレビだけですからね」

加納「そしたら山口百恵*がテレビに出てきた。それで『会ってみたい、こいつに』って思っちゃった」

※山口百恵(やまぐちももえ):1959年東京生まれ。歌手。1970年代を代表する日本のトップアイドル。1972年に日テレの番組「スター誕生!」で準優勝、1973年「としごろ」でデビューした。森昌子桜田淳子とともに花の中3トリオと呼ばれた。1980年、三浦友和との結婚のため、まだ21歳の若さで引退。歌だけではなく映画13本出演の女優業での成功もあり、人気の面で森や桜田を頭ひとつ分リードしていた。

増田「そんなに魅力的でしたか」

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