著者のコラム一覧
増田俊也小説家

1965年、愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。中日新聞社時代の2006年「シャトゥーン ヒグマの森」でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。3月に上梓した「警察官の心臓」(講談社)が発売中。現在、拓殖大学客員教授。

「時代に挑んだ男」加納典明(29)名門芸術系高校に進学も...「よくあれで卒業させてくれたと思います」

公開日: 更新日:

増田「遊郭の跡があって」

加納「そうです。あの辺り。それで、小学校と中学校は地元の普通の公立で、高校行くときに、やっぱり親父の影響があって、デザイン科というか図案科みたいなのがある市工芸(名古屋市立工芸高校)を選んだんです」

増田「名古屋の芸術系高校の名門ですね。僕も名古屋生まれですから知っていますが、昔はかなり人気があって入学が難しかった」

加納「うん。芸術高校が公立であそこくらいで、他になかったからね」

増田「入学後はかなり勉強に力を入れたんですね」

加納「それが適当になっちゃって。入ったはいいけど、親父のやってることを俺、見てるでしょ。だから学校で教えることなんか知れてるわけです。『俺、それ知ってるよ』って感じで。学校の技術的な教育なんて面白くなかった。『全部俺はわかってることだよ』っていう感じで」

増田「じゃあ、授業もあまり聴かず?」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党さや候補のホストクラブ投票キャンペーンは、法律的に公選法違反になるのか

  2. 2

    “ケチ付き昇進”横綱豊昇龍がまた休場…名ばかり横綱だった先輩2人との「いや~な」共通点

  3. 3

    参政党が急失速か…参院選「台風の目」のはずが賛同率ガタ落ち、他党も街頭演説で“攻撃”開始

  4. 4

    君はそれでも参政党に投票するのか…若者たちの“熱狂”が引き寄せる「徴兵制」「治安維持法」

  5. 5

    “金星プレゼンター”横綱豊昇龍に必要な叔父の図太さ…朝青龍は巡業休んでサッカーしていた

  1. 6

    “トンデモ発言”連発の参政党が参院選終盤でメディア批判を展開する理由…さや候補も「マスコミはウソつき」

  2. 7

    石破と菅が練る「敗戦処理」案…幹事長交代で、進次郎起用、連立相手は維新が本命

  3. 8

    5周年のSnow Man“目黒蓮独走”で一抹の不安…水面下のファン離れ&グループ内格差

  4. 9

    参院選で激戦の千葉選挙区で国民民主党“激ヤバ”女性議員を自民県連が刑事告発し泥仕合に

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒