「時代に挑んだ男」加納典明(29)名門芸術系高校に進学も...「よくあれで卒業させてくれたと思います」
増田「遊郭の跡があって」
加納「そうです。あの辺り。それで、小学校と中学校は地元の普通の公立で、高校行くときに、やっぱり親父の影響があって、デザイン科というか図案科みたいなのがある市工芸(名古屋市立工芸高校)を選んだんです」
増田「名古屋の芸術系高校の名門ですね。僕も名古屋生まれですから知っていますが、昔はかなり人気があって入学が難しかった」
加納「うん。芸術高校が公立であそこくらいで、他になかったからね」
増田「入学後はかなり勉強に力を入れたんですね」
加納「それが適当になっちゃって。入ったはいいけど、親父のやってることを俺、見てるでしょ。だから学校で教えることなんか知れてるわけです。『俺、それ知ってるよ』って感じで。学校の技術的な教育なんて面白くなかった。『全部俺はわかってることだよ』っていう感じで」
増田「じゃあ、授業もあまり聴かず?」