斎藤工「誘拐の日」サスペンス、コメディー、ヒューマンが絶妙のバランスの展開は映画「レオン」を彷彿とさせる
政宗と凛の関係性の変化と深化こそが最大の見どころ
このドラマ、韓国由来ということもありキャラクターが立っている。どこか善人の政宗は「まぬけな誘拐犯」。8歳の凛は「記憶喪失の天才少女」だ。誘拐犯と誘拐された少女が真相究明に挑む相棒となる。時にいがみ合いながらも2人で力を合わせて苦境からの脱出を目指す前代未聞のバディードラマなのだ。
いつもはスタイリッシュな斎藤が二枚目半の憎めない誘拐犯を好演。大人と対等に渡り合うヒロインにリアリティーを与えているのは、天才少女ならぬ天才子役・永尾だ。
サスペンス、コメディー、ヒューマンが絶妙のバランスを保ちつつの展開は、ふと映画「レオン」を彷彿とさせる。政宗と凛の関係性の変化と深化こそが最大の見どころだ。