著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

MISIA、森高千里、松平健…歌手の世界に存在する“変わらない”という素晴らしさ

公開日: 更新日:

森高千里が「私がオバさんになっても」をヒットさせたのは23歳の時

 俳優は年齢に合わせた役でさまざまな顔を見せられるが、歌手はデビュー時のイメージが強いほど脱却するのは難しい。むしろ、継続させることを先輩歌手は教えている。

 森高千里が「私がオバさんになっても」をヒットさせたのは1992年、23歳の時だった。33年が経ち56歳になった森高は江口洋介との間に2児もいる。すでに立派な(?)オバさんだがステージに立てばミニスカとブーツで熱唱する姿は変わらない。美脚と歌声に魅了されたファンからは「可愛すぎる」の声が飛び交う。

 時代は変わっても、歌唱スタイルを変えることのない唯一無二の存在として根強い人気を誇る。

「ファンがなにを求めて足を運び応援してくれるか、森高自身もわかっているから続けられる。そのためにミニをはける体形と美脚を保つ努力もしているはず」(音楽関係者)

 森高の上を行くミニスカ歌手のレジェンドが今年74歳になった山本リンダ。

 間もなく始まる夏の高校野球の応援歌として歌い継がれている“狙いうち”や“どうにもとまらない”などのヒット曲を披露する際の、ミニやショートパンツにロングブーツ姿で腰をくねらせるセクシーダンスはまさに圧巻。

 森高・山本にとって時代は変わろうと、ミニは必須アイテム。露出を控えたドレスは想像がつかない。

 71歳になった松平健のマツケンサンバ人気も衰え知らず。金ピカのお殿様衣装で腰元ダンサーズを従え歌い踊るパフォーマンスが脚光を浴びて丸20年。変わらないどころか進化を続けている。いまだにCMに起用され、イベントに呼ばれる人気だ。

 変わり続ける世の中で、今も変わらない味の和菓子があるように、歌手の世界にも変わらない素晴らしさがある。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」