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増田俊也小説家

1965年、愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。中日新聞社時代の2006年「シャトゥーン ヒグマの森」でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。3月に上梓した「警察官の心臓」(講談社)が発売中。現在、拓殖大学客員教授。

「時代に挑んだ男」加納典明(34)映画が写真に、一発勝負の世界に敵うわけがない。〇〇の問題よ

公開日: 更新日:

とことん鋭く、先鋭的で挑戦的に

増田映画よりスチール写真の方が上だとするその理由はどこにあるんですか」

加納「動画、映画というのは1つのテーマとか撮るけど1枚じゃない。写真はそれを1枚で表せる。メッセージ性の問題よ。メッセージ力。俺はスチール写真の1枚のメッセージ力に自信あるし、信じてる。それが例えば映画で2時間半の大作ったって、感激するっていうか、いいなと思えるのも時々はあるけれども、メッセージ力ということになると、スチールの方がはるかに強いんだよ」

増田「なるほど」

加納「日本刀を撮ったことがある。刃の方から撮った。するとただの線にしか見えない。その線だけの写真で、どれだけ切れるものに見えるかどうか。あの撮影はすごく時間がかかった。10時間くらい。刀一本を撮るのにそれだけやった。それでも俺は全然疲れもしないし、まだ(撮り方が)あるぜ、まだあるぜと(撮る角度を)探すわけだよ。たとえば斬られる側から見たらこの刀というのをどう感じるだろうとも考える」

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