「道の駅 ご当地バーガー大全」鈴木弘毅著
「道の駅 ご当地バーガー大全」鈴木弘毅著
地域の物産やご当地グルメがそろう道の駅は、ドライブや旅に欠かせない立ち寄りスポット。近年では、さらにご当地バーガーを提供する道の駅が増えているという。
本書は自らの足と舌で厳選した全国の道の駅で販売される個性派ご当地バーガーのガイドブック。
北の大地、北海道の知床半島には、峠を挟んで2つの印象深い道の駅がある。峠越えには小一時間を要するので、その前後に両方に立ち寄る観光客も多いという。
そのひとつ、国道335号沿い、半島の東側の付け根に位置する「知床・らうす」は新鮮な魚介類をはじめとするグルメが魅力的な道の駅。
ここのご当地バーガーが「ホッケフライバーガー」(550円=取材時の価格、以下同)だ。肉厚の真ホッケを使ったホッケフライが2切れ入り、相性抜群のタルタルソースに加え、レタスとスライスチーズが挟み込まれている。
当駅の北で国道335号は終点となり、接続する国道334号で峠を越えてオホーツク海沿岸に出ると道の駅「うとろ・シリエトク」がある。
ここの「鮭香草フライバーガー」(680円)は、他駅では見られない唯一無二のオリジナリティーを感じるという。香草で締めた鮭のフライと、たっぷりのレタス、ソースはタルタルで、クリームチーズが隠し味になっているそうだ。
以降、福島県国見町の「国見 あつかしの郷」の中華風の味付けのニラ麻婆をソースにした「国見バーガー ニラ麻婆」(590円)など、南下しながら、沖縄やんばる地方、国道58号にある「ゆいゆい国頭」のヤギ肉を用いた「ヒージャーバーガー」(1200円)まで。なんと95駅のご当地バーガーを網羅。
本書もまた、ドライブや旅のお供に欠かせない一冊になりそうだ。 (イカロス出版 1980円)