著者のコラム一覧
鎮目博道テレビプロデューサー、コラムニスト、顔ハメ旅人

テレビプロデューサー、コラムニスト、顔ハメ旅人。テレビ朝日で社会部記者を経て、報道・情報系を中心に番組ディレクター、プロデューサーを務め、ABEMAの立ち上げに参画。2019年8月に独立。近著に『アクセス、登録が劇的に増える!「動画制作」プロの仕掛け52』(日本実業出版社)、『腐ったテレビに誰がした? 「中の人」による検証と考察』(光文社)、メディアリテラシーについての絵本『それウソかもよ? うちゅうじんがやってき た!のまき

青森テレビ社長の”暴言”報道…地方局の現状はどうなってますか?キー局と経営の違いは?

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 ちなみに結構歴史の浅い会社も多くて、僕がテレ朝に入社した1992年に総務部で最初にやった仕事は「開局したばかりだったり、これから開局する放送局の名前の商標登録をすること」でした。特にテレ朝系列は「平成新局」と呼ばれる新しい局が多いんです。青森朝日放送、秋田朝日放送、岩手朝日テレビ、北陸朝日放送、長野朝日放送、山口朝日放送、愛媛朝日テレビ、長崎文化放送、熊本朝日放送、大分朝日放送、琉球朝日放送…このあたりがだいたい僕と「同期か少し先輩後輩」くらいですね。

 みんな規模が小さくて、中には地元の同業他社に「放送部」とかあだ名をつけられているようなところもあって、どこもなかなか経営的には大変です。でも、結構みんな工夫して面白い番組を制作してますよ。地元のニュースの密着取材を頑張って、いいドキュメンタリーを作っているところもあります。僕は、「自分が局名の商標登録のお手伝いをした」というのもあって、小さい地方局のこと結構好きなんですよね。愛着が深い。テレ朝系列に限らず、どの系列の局も結構応援しています。

 地方局の問題って、地方都市の問題にそのまま重なる気がするんですよね。いかに「独自色を出して振り切れるか」とか「金がなくてもゲリラ戦で自由度の高い戦いができているかどうか」とかが勝敗のカギだと思います。いろいろしがらみも多くて、大変だとは思うんですが、地方が元気にならないと日本は絶対元気にならない。

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