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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

夏帆、森七菜、仲野太賀…今の映画・ドラマ界は子役から腕を磨いてきた俳優の活躍が目立つ

公開日: 更新日:

 好調が続く朝ドラ「ばけばけ」。ヒロインを務める髙石あかりの評価も上がってきた。視聴者の間でも「あまり知らない女優だったけど、やはり演技はうまい」と高く評価されている。

 映画が口コミでヒットするように、ドラマも視聴者の声がヒットにつながり、俳優を成長させる。

 宮崎出身の髙石は12歳でキッズコンテストを機に芸能界入り。ダンスグループのボーカルから17歳で俳優に転身。キャリアを積んでいくなか、朝ドラ挑戦3度目で2892人の中から選ばれた努力家。

 芸能界には「子役は大成しない」という言葉がある。子役時代に当たり役をつかむとイメージが強く残り、その後の俳優人生に影響を与えることから生まれた。演技派女優の地位を確立した安達祐実はCMで人気を博し、「家なき子」で国民的な子役になったが、その後はドラマのイメージから脱却できずにもがいた。20歳の時には水着でグラビアを飾るなど、大人の女優をアピールするなど苦労を重ねた。

 先人に学ぶように芸能事務所も変化が表れていた。

「子役時代は端役でいいから、経験を積むことを優先。人気を優先するアイドルと違い、子役時代は経験の場と割り切るようになった」(芸能関係者)

 現在の映画・ドラマ界を見ても、子役から腕を磨いてきた俳優の活躍が目立つ。

 話題のTBSドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」で主役を務める夏帆は小学5年の時にスカウトされ三井のリハウスガール11代目を経て女優デビューは13歳だった。

「海街diary」にも出演しているが、綾瀬はるか長澤まさみの陰に隠れ、さほど注目されず、2番手のイメージが強かったが、「じゃあ──」のヒットで一気にブレーク。今後、オファーが増えるのは必定だ。

 綾瀬、長澤がウサギなら夏帆はカメ。ようやく追いつき、追い越すかもしれない。

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