構成の緻密さはクドカン作品の中でも抜群

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 一般的にはちょっととっつきにくい“古典落語”を時代に乗せたコメディー。第1話「芝浜」、第2話「饅頭怖い」といった具合に、全11話が落語の題名をサブタイトルにして、古典落語の世界と現代を往来する。“通”の人の評価は知らないけど、「芝浜」はちゃんと「芝浜」だったし、「ドラマを見て元ネタの落語をちゃんと知りたくなった」なんていう若者のブログもよく見かけたものだ。それこそが、このドラマ最大の価値かもしれない。

 クドカンはある雑誌のインタビュー記事で「古典落語と連ドラの“オチ”は構造的に似ている」と語っていたが、実際に落語をちゃんと解釈して自分のワールドに落とし込む作業は、想像を絶するものがあっただろう。

 あれから20年。ネットとテレビの関係性の変化と共に、ドラマの見られ方もずいぶん変わった。でも、作り手の“熱”が感じられるものはこれから先も生まれ、残っていくものだと思いたい。と、今回は真面目に締めてみる。オチなくてどーもすみません。

(テレビコラムニスト・亀井徳明)

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