最初の“月9”が後に一大ブームとなるトレンディードラマの「種」だった
「ひょうきん族」や「オールナイトフジ」なんかでちょいちょい見せていた“ギョーカイ”の内輪ネタが若者にウケていた頃だけに、視聴率は平均で18%前後と“それなり”の数字を稼いだ。そしてこの“業界シリーズ”は「ラジオびんびん物語」や「ギョーカイ君が行く!」など5作続く。
ただ、今振り返ると、この「アナぷつ」は“ギョーカイもの”でありながら、後に一大ブームとなる“トレンディードラマ”の種だったと思う。ヒロインの岸本加世子(当時26歳)、相手役の神田正輝(同36歳)というカップルは新鮮だったし、雇均法施行から間もない「都会で働く男女の本音と恋愛」を、流行ものを取り入れながら軽やかに描いていた。
実はこの前年にTBSでヒットした明石家さんまと大竹しのぶの「男女7人夏物語」こそが、トレンディードラマの原型だと僕は思っている。でも、それがウケると察知して積極的にその路線を取り入れたのが、フジテレビの軽やかさだった。
“月9”と呼ばれ始めるのは、現実のバブルが崩壊する90年あたりから。だけど、月9の高視聴率はバブルとは言えないくらい長く、20年ぐらい続いた。そりゃ日枝さんが長きにわたって権力を維持するのもうなずける。それだけの功績だし。でも実際そんな会社、いくらでもありますよね?
(テレビコラムニスト・亀井徳明)




















