決勝迫る「M-1グランプリ」初出場4組の中でダークホースはこのコンビ【専門家解説】

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大会の“台風の目“になりそうなのは…

 それでは初出場の豪快キャプテン、たくろう、ドンデコルテ、めぞんの4組の中でダークホースとして、今大会の“台風の目”になりそうなのは、どの組か。お笑い評論家のラリー遠田氏はこう話した。

「個人的に注目しているのはドンデコルテです。ボケ担当の渡辺さんの力強いけどちょっと情けない哀愁のあるおじさんキャラが魅力的です。いかにも生真面目な中年男性という雰囲気の渡辺さんが、自信満々の口調で情けないことを堂々と語る漫才スタイルが斬新。準決勝でも圧倒的にウケていたので注目しています」

 確かに渡辺はキャラも立っていて、決勝進出会見では、決勝進出の感想を聞かれ「これでやっと人の実家を出られる」と、40歳にして同期の芸人・カゲヤマの益田の実家に10年近く居候させてもらっていると告白。優勝賞金1000万円を「ご実家の塀を立て直したい」と恩返しに使いたいと語ってウケていた。

 一方、お笑い研究家の鈴木旭氏は……。

「僕が注目してるのは豪快キャプテンですね。飄々とした広島弁のべーやんさんに対し、恰幅の良い関西弁の山下ギャンブルゴリラさんが怒涛のツッコミを見せる漫才が特徴。いま大阪の劇場で一番ウケていると評判の2人が、苦手意識のあった東京の観客を前に再度爆発を起こせるか。決勝当日が非常に楽しみです」

 豪快キャプテンは、同じく決勝進出会見で、念願の決勝進出について「うれしかったです!」とストレートに喜びを表明。周囲から「優勝候補」と言われ続けてきたものの、かつては敗者復活戦の投票で惨敗しているだけに気合十分だ。

 一方、準決勝では独特な空気感を漂わせ、かなり受けていたたくろうや、過去は3回戦止まりで、今回が初の準決勝・決勝進出となり勢いに乗るめぞんにも要注意だ。

 数あるお笑い賞レースの中で、最も注目度の高い大会に成長した「M-1グランプリ」。“漫才日本一”の称号を手にするのは果たして誰なのか。

  ◇  ◇  ◇

 2024年から25年にかけて騒がれた「オンラインカジノ問題」だが、初期にやり玉に上がった高比良くるまのその後は意外と順調なようだ。関連記事【もっと読む】「2億4000万円がパー」でも問題なし!「令和ロマン」高比良くるまが吉本興業を辞めても正解の理由…では、本人の意気軒昂ぶりについて伝えている。

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