坂東彌十郎はなぜ売れるのか? 今期ドラマ3本出演でまさに引っ張りダコ
「夫婦別姓刑事」(フジテレビ系)では、夫婦であることを隠してバディーとして捜査する四方田(佐藤二朗)、鈴木(橋本愛)の事情を唯一知る署長・井伏として、彼らの秘密がバレないかとオロオロ。「銀河の一票」(フジテレビ系)では、政治素人のスナックのママ(野呂佳代)を都知事候補にし、参謀として戦う星野茉莉(黒木華)の父鷹臣。与党幹事長である鷹臣は、不正を見逃せなかった娘を冷たく追い出すヒリヒリぶりを見せた。
並べると、多彩なおやじ像を見せていることが、よくわかる。日本のドラマ界は、こうしたおやじ俳優を待望していたのである。
■「VIVANT」続編にも出演
私は時代劇撮影所でしばしば存在感のある大殿、黒幕、大親分がいないという嘆きを聞いてきた。1973年の初舞台以来、183センチの長身を生かし、堂々とした武将などを演じてきた彌十郎は、まさにぴったり。個人的には2023年に上演された歌舞伎「水戸黄門」の水戸光圀役も軽妙で面白かった。
ちなみに銀幕の時代劇スターだった彌十郎の父・坂東好太郎も59年の映画「水戸黄門とあばれ姫」で黄門様を演じている。


















