女優・大沢逸美さん回想 「不作」といわれた83年組アイドル7人が“神がかり”で集まったあの日

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百恵さんに憧れ、親を楽させたくて芸能界。世間を驚かせたヌード写真集

 私はそもそもはアイドルになりたかったわけではなく、山口百恵さんに憧れて芸能界に入りました。百恵さんみたいに歌もドラマも人気になってお金持ちになり、親を楽させたいと思った。芸能界には稼ぐために就職したつもりでした。

 私もどんどん忙しくなって時代劇の撮影で京都に半年行きっぱなしの時もあったし、同時にタレントとしてバラエティーの司会もやっていた。

 ただ、あの時代は「タレントの大沢逸美」と言っていてドラマはタレントの延長線上の存在でした。

 でも、そんな中途半端な時期から一皮むけたのが92年の昼ドラ「約束の夏」です。このドラマで私は相手役の方に片思いだけど、本当に惚れてしまった。初めての苦しい恋愛でした。ただ、不思議なことに、撮影が終了して朝まで打ち上げをやって家に帰り、目が覚めたらまったくその感情が消えていた。葉子という役になり切って疑似恋愛し、一瞬のうちに逸美に戻っていたんです。でも、役になり切るってこういうことかなと。女優として開眼した瞬間だったと思っています。

 それからはピーターさんの紹介で赤坂コルドンブルーのセクシーなショーをやり、95年にはそれまでまったく縁がなかったヌード写真集を出しました。あの時はみなさんもビックリなさったかもしれません。でも、あれがあって今があると私は思っています。

 その間、母の介護が11年続き、最後の1年間は付きっきりでした。私としてはその後、ヌルーッと復活してきた感じですね(笑)。

 横内正さん主演・演出のシェークスピア劇「マクベス」に魔女役で出演します。24年、25年に横内さんの「リア王」に出演し、今回で3度目。横内さんの演出はオーソドックスだけど、そこが逆に難しい。3人の魔女の出番はまず最初にありますが、この舞台の肝になるシーンです。魔女はみなさんが思い描いているのと全然違います。横内さんにダメ出しされながら、必死に作り上げています。声の低い私と真逆の高い清水よし子さん、キレイな声の森奈みはるのコンビネーションがいいですよ。大声を張り上げるのが楽しくてハマっちゃってますね。

 横内さんはマクベスを演じた最高齢の俳優としてギネスの記録にも挑戦します。朗報があればいいですね。

(聞き手=峯田淳)

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