「清原逮捕は甘やかしが原因」の声に西武元球団幹部が反論

公開日: 更新日:

 清原和博(48)が逮捕され、球界の重鎮からは「若いときにきちんと教育をしなかったからだ。球団の責任も重い」との声が上がっている。18歳で入団した西武では当時の堤オーナーから特別視されたが、チーム内でもそうだったのか。11年シーズン限りで西武を退団するまで打撃投手、スコアラー、査定担当、そして取締役球団本部長の要職を務めた前田康介氏(71)が振り返る。

  ◇  ◇  ◇

 86年にPL学園から入団してきた18歳の清原のことは、鮮明に覚えています。1年目の春季キャンプで初めて見た打撃練習は衝撃的でした。前年に40本塁打を放ってブレークした5歳上の秋山幸二と比べても遜色なかった。強靱なリストを使ってボールをはじき返す秋山に対して、清原はボールをバットに乗せて運ぶタイプ。右方向にも長打を打てる清原の方に、長距離打者としての天賦の才を感じました。

 1年目に高卒新人最多の31本塁打を放って新人王に輝くわけですが、それでも順風満帆だったわけではありません。オープン戦ではプロの直球のスピードとキレについていけず、特に内角球に苦労しました。それを、徹底的にバットを振り込んで克服した。必死に練習をしていたし、少なくとも野球に関しては真摯に取り組んでいました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較