小栗の言葉届かず…沢尻エリカ「憑依型」だから薬物使用?

公開日: 更新日:

「役者がそれで、オーバードーズ(薬物の過剰摂取)みたいになって死んでしまうようなことは『あるよな』と思うわけ」

 小栗は、2008年に急性薬物中毒で死亡したオーストラリア出身の俳優ヒース・レジャー(享年28)を引き合いに出していたが、「確かに役に入り込む“憑依型”の役者さんは、行き詰まる人が多いように感じます」と、脚本家でライターの源祥子氏がこう言う。

「恋愛ドラマの共演者を本当に好きになるぐらいなら可愛いんですが、憑依型の役者さんは役にのめり込むあまり、例えば狂気の役を演じると、それに取りつかれ、実生活まで狂気に引きずられてしまったりします。現実と虚構の境目が分からなくなり、精神のバランスを失ってしまう。それでアルコールとか薬物に走るなんてケースは、ままある話です」

 米映画の「ダークナイト」(2008年公開)で狂気のジョーカー役を演じ、アカデミー助演男優賞を受賞したヒース・レジャーは、まさにその典型だろう。もしかして沢尻容疑者も憑依型の女優だったのか?

「役者はキャリアを重ねるうち、憑依型からオンとオフの切り替えができるようになっていくものですが、沢尻容疑者は出演作を見ても憑依型とは思えません。薬物にハマったのも、プライベートの孤独や不安といった、もっと別の理由でしょう。私が若手俳優で憑依型と感じるのは、女性なら二階堂ふみさん、男性なら菅田将暉さんですかね」(源祥子氏)

 鳥肌が立つような憑依型の演技の方が、視聴者や観客のウケがいいのは確か。

 いずれにせよ、10年以上前から薬物に手を染め、「依存」としかいいようがない状態だった沢尻容疑者に、小栗の言葉は届かなかったようだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  3. 3

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  4. 4

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  5. 5

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  1. 6

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

  2. 7

    「デビルマン」(全4巻)永井豪作

  3. 8

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  4. 9

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  5. 10

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学