傍聴席ポカン…伊勢谷初公判で飛び出した「社会彫刻」とは
大麻取締法違反の罪で起訴された俳優の伊勢谷友介被告(44)の初公判が1日午前、東京地裁で開かれた。伊勢谷は、9月に東京・目黒区の自宅で乾燥大麻およそ13グラムを所持していた罪に問われている。
初公判で、伊勢谷被告は起訴内容を認め、即日結審。判決は今月22日に言い渡されるというが、弁護団は奇妙な主張をして刑の情状酌量を求めたという。
「もともと社会貢献活動に励んできた伊勢谷被告を、『伊勢谷さんがしてきたことは“社会彫刻”に当てはまる』と主張。傍聴席はポカンとしていましたが、調べたら“社会彫刻”とはドイツの美術家のヨーゼフ・ボイスの提唱した概念で、人間は未来の社会幸福のために活動すべき、というもの。伊勢谷被告の著作のタイトルにも引用されています。要はこれまで熱心に社会貢献してきたので刑の情状酌量をされるべきだ、という旨の主張でした」(司法担当記者)
二度と大麻に手を出さないかという問いに「はい、誓います」と答えたという伊勢谷被告。
「26、27歳で大麻を覚え、以後断続的に使用。酒よりも体に影響がないことを身をもって体験したことや、海外では合法な国もあることから、日本では違法だという認識が甘かったことも露呈。入手ルートである知人とは縁を切ったことを明かしたものの、その素性は明らかにしていません」(前出の司法担当記者)
社会の心配をする前に自身の“彫刻”が必要だろう。