「時代に挑んだ男」加納典明(38)同年代のライバル「篠山紀信と荒木経惟、どっちも俺は認めている」
加納「そうそう」
増田「ガードが凄かったんじゃないですか。だって彼女の全盛時代ですよね。あの頃のアイドルは今の物差しでは測れないスーパートップじゃないですか」
加納「全盛も全盛。本当の絶頂期だよ」
増田「よくまあ、あそこまで乳首を見せましたね。見せたわけではないにしても、完全にわかる写真ですものね。当時あんなのありえなかった。当時のアイドルは殿上人だったから」
加納「そんなのよく撮らせたなと思うし掲載できたなと思う」
増田「彼女の魅力が内から滲んで滴ってましたからね。あれ見たら『加納にやられちゃったよ』って篠山さんが負けを認めたっていうのは仕方ない。年齢的には典明さんと?」
加納「荒木とお篠は1940年生まれの同い年で俺の1学年上。 だから年齢的には3人ほぼ同じ」
※篠山紀信と荒木経惟(しのやまきしん/あらきのぶよし=アラーキー):加納典明と同時代に活躍したトップ写真家。女性のグラビア写真を主戦場としたライバル。篠山はふわりとした作風でアイドルや大女優のここぞというときのヌードを美しく仕上げ、逆にアラーキーは庶民を撮影するような作風でアイドルの裸を読者の眼線にまで持ってきて世間を騒がせた。