宮崎駿監督の引退原因 40代から注意したい「心臓を壊す」働き方

公開日: 更新日:

<対人関係が苦手な人ほど危うい>

 発症3日前、システムに不具合が見つかり、すぐ修正作業に取りかかった。2日間、2時間睡眠で作業を続け、トラブルは解決した。その翌日、事情を説明にクライアントの事務所へ。工藤さん、実は人とのやりとりが苦手なタイプだ。

「何とか謝罪と説明を終え、正直ホッとして家に帰る途中、点滅する信号を渡ろうとダッシュしたら、突然、胸がかきむしられるような痛みに襲われました」(工藤さん)
 前出の桑島顧問がこう言う。

「急性心筋梗塞のベースにあるのは、睡眠不足と炭水化物中心の偏食ですが、これにトラブル処理が加わり、ストレスが急上昇した。クレーム処理が終わればホッと一息ですが、実はこの間の血圧の乱高下がいけません」

 日ごろ、パソコン相手の工藤さんが、苦手な人を相手にしたことでストレスの限度を超えてしまったようだ。

「デスクワークに関する意識調査」(ネオマーケティング)によると、長時間のデスクワークで「イライラ」「疲労」を感じる割合は、営業職の50代が58%なのに対し、システムエンジアは76%と圧倒的に多かった。デスクワークが1日6時間以上になると、疲労を感じる割合は一気に高まる。そして、日本企業の46%(男性45%、女性51%)がデスクワーク中心の働き方だ。

 1日6時間以上、パソコンなどOA機器の前にへばりついている人は気を付けたほうがいい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?