片頭痛の放置が招く 「脳過敏症候群」危険度チェックリスト

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 物忘れが激しくなったり、イライラして攻撃的になったり、奇行を繰り返す場合もある。認知症、うつ、パニック障害だと思われていた人が、実は脳過敏症候群だったというケースもあるという。

 片頭痛を抱えている人は、対処を誤ると脳過敏症候群に移行する可能性がある。そうなる前に、まずは片頭痛を放置せずに早い段階で適切な治療を行うことが大切だ。

「片頭痛には特効薬であるトリプタン製剤が効果的です。脳の血管の拡張や三叉神経から放出される炎症物質を抑え込み、脳の興奮も鎮めます。片頭痛が起こり始めたらなるべく早く使うことが大切で、痛みを我慢してはいけません。既往症によってはトリプタン製剤を使用できない患者さんもいますので、〈たかが頭痛で医者にかかるなんて〉とは考えずに診察を受けること。将来の脳過敏症候群の予防につながります」(清水氏)

 脳過敏症候群に移行しているかどうか心配な人は、以下の診断基準(案)をチェックすべし。

①過去に片頭痛などの慢性頭痛の既往がある

②2親等以内に片頭痛などの慢性頭痛を持つ者がいる

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