吐血で亡くなるケースも…胃潰瘍は決して軽い病気ではない

公開日: 更新日:

 総合病院では、ほぼ毎日、胃潰瘍による吐血で患者が運ばれてくるそうで、1日に3人という日も珍しくないという。
 搬送された患者は胃の中の切れた血管を止める内視鏡的手術が行われる。大量の血を浴びるため、医師は防護服のような手術着を着たうえ、ゴーグルをかけて処置にあたる。
 術後は1~2週間の入院が必要で、潰瘍がふさがるまでは食事もできない。胃潰瘍は決して“軽い病気”ではないのだ。

■「ピロリ菌」「薬」に注意

 胃潰瘍になる原因は大きく2つある。「ヘリコバクター・ピロリ菌」によるものと、「薬剤」によるものだ。
 ピロリ菌に感染していると、慢性胃炎を起こしている状態が続き、ちょっとしたストレスを受けただけで簡単に潰瘍ができてしまう状態になる。

「ストレスがかかると、胃酸を分泌するホルモンが増えることに加え、胃の血流が減って胃壁を保護する粘液が減ってしまいます。攻撃因子が強まるうえに防御因子が減ってしまうので、潰瘍ができてしまうのです。ただ、ストレスだけで潰瘍になるケースは非常にまれです。ピロリ菌を除菌すれば、簡単に胃潰瘍にはなりません」(江田氏)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    「SIAM SHADE」DAITAがメンバー4人を提訴報道…人気バンドを巡る金銭問題と、「GLAY」は別格のワケ

  2. 7

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 10

    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議