網膜剥離、緑内障…「近視の度数」が強い人に“失明”のリスク

公開日: 更新日:

 もしかしたらあなたは、重い病気に進展するリスクのある「強度近視」かもしれない。「視力は悪いけど、強度近視なんて言われたことがない」という人も、安心はできない。

 強度近視はざっくり言うと、近視の「度数」が極めて強い状態をいう。多くの人が勘違いしているが、「度数=視力」ではない。度数は、近視でも遠視でもない“正視”の状態を「0」として、近視や遠視の程度を示すもの。近視の場合、数字はマイナスになり、たとえば「マイナス3D」「マイナス6D」などという。Dは度数の単位で、ディオプターと呼ぶ。

 一方、視力は「見える力」のことで、「0.01」「0.3」「1.2」などと表す。

「度数と視力は違います。そして、度数と視力はパラレルではありません。視力が非常に悪ければ度数も強いことに間違いありませんが、両者の比率は一定ではないのです」(吉野眼科クリニック・吉野健一院長)

 実は、度数は普通の視力検査で測定されている。ただし、視力は告げても、度数までは告げない医療機関もある。吉野院長は、度数の程度が中等度以上であれば患者にそれを告げ、今後の注意を促す。なぜなら、重大病の発症リスクがあるからだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?