鼻詰まりが人生を左右 「子供は早急な対策必要」と医師警鐘

公開日: 更新日:

 あなたの子供が「授業中、落ち着きがない」「居眠りばかりしている」と担任教師から指摘されたら、鼻詰まりが原因かもしれない。「鼻のせいかもしれません―親子で読む鼻と発育の意外な関係」(筑摩書房)を出す「鼻のクリニック東京」の黄川田徹院長(こどもの鼻ユニット診療部長)に聞いた。

「私は20年以上、鼻の病気の治療を行っていますが、この数年、お子さんの鼻詰まりが体へ与える影響の深刻さを痛感しています」

 A君(6歳)は席に座ると、15分ほどでモジモジし始め落ち着きがなくなる。小学校の担任からもしばしば指摘を受けていた。

 その2年ほど前から睡眠中のいびきがひどく、口呼吸も目立っていた。耳鼻咽喉科を受診したが、処方されたアレルギー性鼻炎薬では効果がなかった。

 別の病院では、睡眠時の寝苦しさを解消する気管支拡張剤を使用するよう指示されただけ……。そんな時「子供の鼻の治療に力を入れている」と知人から紹介され、黄川田院長の外来を受診。

「A君の鼻の中は重篤な鼻詰まり状態でした。お母さんは、夜中に何度も無呼吸を起こしていると言います。検査では、最長無呼吸状態は23秒でした」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁