中1でギラン・バレー症候群 美馬寛子さんは陸上に救われた

公開日: 更新日:

 中学2年から始めた走り高跳びは、中学3年で全国大会に出場できる成績を収め、それがきっかけで高校の推薦が決まり、陸上のおかげで東京の大学にも進学できました。もし、東京に出てきていなかったらモデルという仕事とも無縁でした。そう思うと、病気が私の人生の第一のターニングポイントだったといえます。

 さらにいえば、家族が事故で相次いで亡くなるという不幸があったとき、精神的に乗り越えられたのも病気の経験がプラスになったんじゃないかと思います。今は、あまり病気を意識していません。熱が出ると握力が気になりますけどね。ただ、「普通のことが普通じゃない」ということは、病気から学びました。

 ある日突然、それまで当たり前にできていたことができなくなることは誰にでもあり得るのです。不自由なく歩けることがどれだけありがたいことか……。そして、明日は何が起こるか分からないから、今やりたいことに素直でいたい。将来を見越して我慢するのはもったいないですよ。

▽みま・ひろこ 1986年、徳島県生まれ。2008年にミス・ユニバース日本代表となり、同年の世界大会でトップ15位、さらに「ベスト・オブ・アジア」に選ばれた。その後、数々の有名ブランドのモデルとして世界的に活躍。現在、ワールドクラスビューティーエキスパートとして、ファッションや美容関連の講演、イベントに多数出演している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった