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永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

孤独<2>離婚・別居は近親者の死より深刻

公開日: 更新日:

 健康に悪いといっても、単身生活そのものが悪いのではありません。問題なのは「孤独感」。数年前「おひとりさま」という言葉がはやりましたが、ひとりでも人生を楽しめる人は、あまり心配いりません。

 どんなときに孤独を感じるかは人それぞれ。しかし、孤独感と精神的ストレスが密接に関係していることは、間違いありません。ストレスの種類と大きさを分類したものに、有名な「ホームズ・ラーエのストレス指標(Holmes―Rahe Stress scale)」があります。人生で出合う、さまざまなストレスの大きさを、数値化したものです。国立循環器病研究センターのホームページにも載っているので、ご興味のある人はアクセスしてみてください。

 その中から特に孤独感の原因となり得るストレスを選び出して、<表>にまとめました。最大のストレスは「配偶者の死」で、ストレス強度はマックスの100になっています。次いで離婚や別居など。近しい人たちとの別れは、強い孤独感を引き起こします。

■子供の独立やペットの死も引き金に

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