中高生の1割が自傷経験…専門医に“親のNG行為”を聞いた

公開日: 更新日:

 中高生を対象にした複数の調査で、およそ1割の子供が「リストカットなど自傷の経験あり」と答えている。国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所の松本俊彦部長に聞いた。

 10代の10人に1人がリストカットとは、想像以上の数ではないか。そして自傷の大半に、親は気づいていない。

 だからこそ、自傷を疑う傷痕を我が子の体に見つけた途端、パニック状態に陥ってしまう親が少なくない。

「『どうして!?』『私が駄目な親だから!』『あなたが死んだら、もう生きていけない!』といった過剰な反応は、自傷する子供を追い詰めます」

「騒ぐとつけあがる」と冷淡に振る舞ったり、見て見ぬふりをする親も同様だ。繰り返す自傷に「いい加減にしろ!」「今度やったら縁を切る!」「そんなに切りたいなら、ここで切りなよ!」など攻撃的・挑発的になる親も。いずれも絶対にやってはいけない。

「自傷を頭ごなしに否定しない。『死にたい』と言われたら、『それは苦しいね。何かあった?』と、困っていることを素直に聞いてみる。傷を見せられたら『よく教えてくれたね。ありがとう』と、傷を隠さなかったことを評価するのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  2. 2

    石田ゆり子ブームは終わらない? ベリーショートに賛否、脱「奇跡の50代」でも人気加速

  3. 3

    国分太一は実質引退か? 中居正広氏、松本人志…“逃げ切り”が許されなかったタレントたちの共通点

  4. 4

    《ヤラセだらけの世界》長瀬智也のSNS投稿を巡り…再注目されるTOKIOを変えた「DASH村」の闇

  5. 5

    池田瑛紗は藝大浪人中に乃木坂46に合格 高校も“私立女子御三家”女子学院卒の超才媛

  1. 6

    作新学院・小針監督の「不適切指導」に私が思うこと 批判するのが“無難”かもしれないけれど…

  2. 7

    TOKIO国分太一「コンプラ違反」秘匿も次々に“セパ報道”で窮地に…復帰は極めて困難な道のりに

  3. 8

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  4. 9

    ポップの本質からズレた、山下達郎の一連の発言への違和感

  5. 10

    国分太一コンプラ違反で「周囲が感じていた異変」…過去にはガングロに"変身”して問題起こした有名人も