アスピリンが大腸がん予防薬として期待されるのはなぜか

公開日: 更新日:

 日本でも同様の研究が行われていて、06年から国立がん研究センターと京都府立医大など19施設が参加して、「J―CAPP STUDY」(06~12年)がスタート。大腸がん進行の可能性が高い大腸ポリープを内視鏡で切除した患者311人を低用量アスピリン投与群とプラセボ群に分けて2年後に比較した。結果、投与群は新たな大腸ポリープが約40%減少したことがわかった。

 これほど効果があるのなら、日本でも低用量アスピリンの服用を奨励してもよさそうだが、なぜしないのか?

「実は、『J―CAPP STUDY』で喫煙者と非喫煙者という基準で比べたところ、非喫煙者群では新たな大腸ポリープの発生リスクが63%減少したのですが、喫煙者群では逆に再発率が3・45倍に増えていたのです。その理由はハッキリしていませんが、たばこに含まれる成分が代謝されるときにアスピリン成分となんらかの化学反応を起こし、新たな大腸ポリープを生み出したと考えられています」

 アスピリンには出血が止めにくい、重篤な胃痛や潰瘍を引き起こす、などの副作用がある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    嶋基宏は一時期ノイローゼ状態になっていた...心ここにあらずで、魂が抜けた状態に

  4. 4

    伊藤健太郎とキンプリ永瀬廉で明暗クッキリ…「熱愛報道」出口夏希の足を引っ張りかねない“イメージ格差”

  5. 5

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  1. 6

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  2. 7

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 8

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 9

    居酒屋倒産が過去最多ペース 客離れの背景にある「飲み放題5000円」の壁

  5. 10

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に