「新鮮」に落とし穴…旬の魚に潜む寄生虫と食中毒への対処

公開日: 更新日:

 アニサキス症は、冷凍か加熱によって予防できる。マイナス20度で24時間以上の冷凍か、60度で1分、あるいは70度以上で加熱すれば瞬時に死滅する。

「シメサバを食べて発症するケースが多いので注意してください。塩漬け、酢漬け、ワサビ、醤油をつけてもアニサキスが死ぬことはありません。また、アニサキスは寄生している魚介類が死亡すると、内臓から筋肉に移動するといわれています。自分で釣った魚を、刺し身など生で食べる料理にする場合は、釣り上げた直後に内臓を取り除いてください」

 アニサキスよりも短時間で発症する寄生虫もいる。それが「クドア・セプテンプンクタータ」(以下クドア)だ。クドアはヒラメの筋肉に潜む寄生虫で、粘液胞子虫といい、ゼリー状の形態をしている。食べてから発症まで2時間から20時間といわれる。

 主な症状は一過性の下痢と嘔吐で、多くの場合は24時間以内に回復する。食中毒統計資料によると17年の発生件数は12件だった。

 なお、症状が軽く病院に行かないこともあるので、食中毒としての報告にならない事例もあると考えられる。 

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意