「新鮮」に落とし穴…旬の魚に潜む寄生虫と食中毒への対処

公開日: 更新日:

 アニサキスが寄生した魚介類を生で食べると、8時間から十数時間後にみぞおちの激しい痛み、嘔吐などの症状が出る。これは、本来は寄生する動物ではないヒトの胃の中は強酸性である胃酸が分泌され、アニサキスはこの環境から逃れるために胃粘膜壁に潜り込むと考えている人もいる。アニサキスが胃粘膜壁に潜り込むことで胃に激痛が起きる。これを「アニサキス症」と言う。今のところ死亡例の報告はない。

「胃のアニサキスの治療は、胃粘膜壁に潜り込んでいる幼虫を内視鏡を使って摘出します。アニサキスが腸に進むと腸閉塞を起こすことも。その場合は開腹手術になる場合もあります」

 また、アニサキス自体がアレルゲンとなって発症する「アニサキスアレルギー」もある。この場合、アニサキスが死んでいるにもかかわらずアレルギー反応を起こすことがあり、他のアレルギー同様、アナフィラキシーショックを起こす場合もある。一度アニサキスでアレルギー反応を起こしている人は、アニサキスが寄生しやすい魚介類は避けるなどの注意が必要だ。

■加熱か冷凍で予防できる

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも