著者のコラム一覧
小宮孝泰

1956年、神奈川県小田原市生まれ。明治大学卒。80年、渡辺正行、ラサール石井と「コント赤信号」でTVデビュー。91年に佳江さんと結婚。2001年、31歳の佳江さんに乳がん発症。12年に永眠。今年9月に、出会いから別れまでの出来事をつづった「猫女房」(秀和システム)を上梓。

<最終回>本を出す「思い出す度、故人は生き続ける」

公開日: 更新日:

「死んでも誰かが思い出してくれるたびに、故人はその人の中で生き続けます。だから僕は、できるだけ長生きしようと思います。僕の妻は31歳で乳がんになり、42歳の若さで亡くなりました。ただ、僕ががんを憎んでいるかというと、そうではない。急に交通事故で亡くなったわけではないし、同じつらい別れを経験するのなら、がんでよかったと思っています」

 佳江さんが旅立った後、彼女がかわいがっていた「りゅう」と「ライ」の2匹の猫も後を追うように死んでいった。

 ただし、小宮さんが生き続ける限り、佳江さんと猫たちはずっと生き続けることになる。

 =おわり

【連載】がん発症の妻にしてあげた10のこと

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