著者のコラム一覧
小宮孝泰

1956年、神奈川県小田原市生まれ。明治大学卒。80年、渡辺正行、ラサール石井と「コント赤信号」でTVデビュー。91年に佳江さんと結婚。2001年、31歳の佳江さんに乳がん発症。12年に永眠。今年9月に、出会いから別れまでの出来事をつづった「猫女房」(秀和システム)を上梓。

<4>夫婦で全国「猫旅」に出かける 台湾やロシアへも

公開日: 更新日:

 佳江さんが乳がんになった2001年、りゅうが家族の一員になった。アメリカンショートヘアの雑種の子猫で、背中や横っ腹の柄がイノシシの子のウリ坊に似ていたので、“ウリ”をひっくり返して“りゅう”と名付けられた。その7年後にはライも加わる。

「ずっと前から彼女は猫を飼いたがっていました。ただ、僕は小学生の頃、飼っていた犬を自分の不注意というか、エサもきちんとやらず、散歩にも連れて行かずに野良犬にしてしまったのです。そんな負い目から、ペットを飼うのはやめようと思っていました。ただ、りゅうを飼い始めると、トイレはすぐに覚えたし、食卓に上って食べ物にいたずらをするようなこともなく、あまり手のかからない、いい子でした」

 しばらくして、カメラ好きの佳江さんの親類から一眼レフカメラの立派なセットを譲り受けた。

「たまたまフィルムカメラをもらいました。世の中がデジカメに移行する頃でしたが、フィルム派のカメラマンがひとり誕生したわけです。彼女が使ったカメラは今もそこにありますが、残したのは全て紙焼き写真。彼女が亡くなってから、写真やネガをすべてCD―Rに落とす作業を続けたのですが、すべて整理するまでに6年以上かかりました。全部で5000枚以上はあると思います」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか