著者のコラム一覧
小宮孝泰

1956年、神奈川県小田原市生まれ。明治大学卒。80年、渡辺正行、ラサール石井と「コント赤信号」でTVデビュー。91年に佳江さんと結婚。2001年、31歳の佳江さんに乳がん発症。12年に永眠。今年9月に、出会いから別れまでの出来事をつづった「猫女房」(秀和システム)を上梓。

<最終回>本を出す「思い出す度、故人は生き続ける」

公開日: 更新日:

 2012年7月2日

 自分の自由を求めて。残りの少しの時間だけでも、強要されるのは嫌だ。人にしてあげることは好きでも。

 本当は泣き叫びたかった時もあったろう。佳江さんは、書くことによって平静さを保とうとしたのと同時に、生きた証しを残そうとしたのかもしれない。

 小宮さんが続ける。

「自分の死後も人々の記憶にとどまりたいという気持ちは、誰の心にも少なからずあると思います。歴史に名を残すような有名人もいますが、たとえ無名の人であっても誰かに覚えていてもらいたいという気持ちは同じでしょう。それが今回は、たまたま僕という媒介があったわけで、『妻はこういう人でした』と他の人に語ってやることができた。一般の人が本を出版するのは難しいかもしれませんが、故人を思い出したり、生前の出来事を語ったりはできます」

 2年前に他界した永六輔さんは、「人は2度死ぬ」と話していた。1度目は生命がその活動を終えた時。2度目は自分を覚えている人がいなくなった時だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「Hey! Say! JUMP」山田涼介のグループ内「独り勝ち」で広がるメンバー間の“収入格差”

  2. 2

    TBS「サンデーモーニング」は高市政権に狙い撃ちされないか…高視聴率だからこそ心配だ!

  3. 3

    熱意と覚悟が欠如…国内男子ツアーの衰退を加速させる日本ゴルフツアー機構の“残念さ”  

  4. 4

    河合優実は帰国子女が2割を占める“公立のインター”都立国際高校のダンス部で活躍

  5. 5

    “茶番”自民党総裁選の広報係? TBS系「ひるおび」が連日の大ハシャギ…ふかわりょうは痛烈批判

  1. 6

    【感謝】「もっと沢田研二~」はこれで最終回。そして来週からは……

  2. 7

    音楽番組がまた姿を消す「with Music」「週刊ナイナイミュージック」がたった2年半で撤退

  3. 8

    「エプスタイン文書」名前記載日本人のジャニーズ“顧問歴”が波紋…ファンの擁護と芸能界に広がる影響

  4. 9

    中道にとっての当面の党再建策は「学会による落選組の支援」と「議員の差し替え」

  5. 10

    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁