著者のコラム一覧
和田秀樹精神科医

1960年6月、大阪府出身。85年に東京大学医学部を卒業。精神科医。東大病院精神神経科助手、米カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。著書多数。「80歳の壁」(幻冬舎、税込み990円)は現在、50万部のベストセラーに。最新刊「70歳の正解」(同)も好評発売中。

男性ホルモンが関係 認知症対策としての「色ボケ」の効能

公開日: 更新日:

「うちのオヤジ、色ボケでしょうか?」

 50代半ばの知人が嘆く。とはいっても、その表情から深刻さはうかがえない。聞けば、かなりセクシー度の高いキャバクラで78歳の父親と遭遇したというのである。彼の父親は一瞬、息子の顔を認めたものの、何事もなかったかのように女性たちとの戯れを続けたとか。彼は「枯れない父親」の姿にいくらかあきれつつも、同じ男としてエールを送りたくなったというのだ。

「男性ホルモンが旺盛で、結構なことじゃないですか」

 私はそんな言葉を返したが、誤解しないでほしい。男性ホルモンというとすぐに「セックス」に結びつける向きがあるが、決してそうではない。近年の研究では、男性ホルモンがポジティブな生き方と密接に関係していることがわかってきている。男性にかぎったことではない。その研究によれば、被験者の女性に男性ホルモンのジェルを塗ると、塗る前に比べて明らかに行動に変化が生じたというのである。「ボランティアをやりたい」とか、災害時に「寄付をしたい」という人の割合が増したというのだ。

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