アフリカと欧米でHIVの新規感染者が激減した2つの理由

公開日: 更新日:

「深刻なエイズ問題を抱えていたアフリカの多くの国では、検査と治療の普及により新規感染者がピーク時に比べ半減。予防薬服用が進んでいるアメリカやヨーロッパ、オーストラリアなどの一部地域では、新規感染者が激減しています」

■「コンドームで予防を」では不十分

 日本でのエイズ対策は、いまだに「保健所で検査を」「セックスではコンドームを」。これだけでは新規感染者減少につながらないことは、数字が示している。

「コンドームは理論的には予防法として正しいですが、相手に依存しています。セックスの相手が持っていなかったり、外れたり破れたりするリスクもある。予防薬の効果にはかなり劣る」

 国の方針に従っていたら、地獄を見ることになるかもしれない。感染リスクが高い人は、とにかく自分ができる方法で検査を受けるべきだ。認可されていないが、日本でも唾液の簡易検査キットが複数のメーカーから発売されている。さらに、不特定の人と性交渉を持つ以上、自分で主体的に自分の身を守る予防薬の使用の検討もすべきだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず