コロナ第7波で自宅療養者が急増中 死を招く「エコノミークラス症候群」に気をつけろ

公開日: 更新日:

 心臓から全身に送り出される血液は、その約70%が重力によって下半身に集まるとされている。下半身にたまった血液は、ふくらはぎの筋肉が収縮してポンプのように働くことにより、静脈から心臓に戻される。ふくらはぎの動きが少なくなると、血液は下半身にたまったままになってしまう。

「ふくらはぎをあまり動かさない状態が続き、下肢の静脈で血液がうっ滞すると、血栓が形成されやすくなります。血栓のほとんどは小さなものですが、血管内で固まって大きくなるケースもあり、これが肺動脈に詰まると死亡につながる危険があるのです。エコノミークラス症候群は、長時間の飛行以外に、災害時の避難所や車中泊でも発症するケースが知られています。また、かつて私が実施したICUにおける調査でも、股関節や膝の整形外科手術を受けた人や長期臥床の重症患者は、適切な予防法なしでは2~3割の人に静脈血栓が形成されていることがわかりました。ふくらはぎの動きが少なくなってしまう環境は、エコノミークラス症候群のリスクをアップさせるのです」

■利尿薬を服用している人はより危険

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」