性感染症編(4)60歳以上の「いきなりエイズ率」は50%以上 免疫力低下で発症も

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 一方、同年末の累計報告者数はHIV2万2489人、エイズ患者数は9991人、計3万2480人だ。

 エイズはHIVに感染して2~6週間にインフルエンザと同じような発熱、リンパ節の腫れ、咽頭炎、皮疹、筋肉痛、頭痛、下痢のいずれかの症状が現れる。数週間ほどで症状が消えてしまい5~10年ほどの無症候期に入る。この間、症状があっても軽度のため、風邪やインフルエンザと自己判断してしまい、気がつかないことも多いという。

「HIVが体内に入ると、免疫の仕組みの中心となっているヘルパーTリンパ球という白血球などに感染し、体を病気から守っている免疫力を低下させていきます。そして本来なら自分の免疫力で抑えられる病気を発症するのです。ですからエイズ発症は、23の主要となる代表的な疾患を発症した時点で診断されます。この23の疾患以外、例えば60歳過ぎて伝染性軟属腫、いわゆる水いぼが急に増えたとすれば、エイズを疑う場合もあります」

 いま若い女性を中心に感染拡大中の梅毒も感染にかかっていることを知らず、自然と治ってしまうケースが推定で2割くらいいるという。

「別の病気で病院からもらった抗生物質が効いたとみられるケースもあります。ただ、これは未治療ですので、加齢で抵抗力が失われれば再発したとしてもおかしくないかもしれません」

 気になる人は感染症対策の医師のもとを訪ねるといいだろう。

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