性感染症編(5)EDだけじゃない 糖尿病の男性は包皮炎に注意

公開日: 更新日:

 糖尿病を放っておくと、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害といった合併症を発症することが知られている。しかし、それは男性のプライベートゾーンにもさまざまな異変を引き起こす。「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)の著者で日本性感染症学会の功労会員でもある「プライベートケアクリニック新宿」の尾上泰彦院長に聞いた。

「重度の糖尿病ではED(勃起障害)のリスクが高まることが知られています。正常な勃起には血流だけでなく、脳や神経、海綿体などが正確かつスムーズに動かなければなりません。ところが糖尿病になると神経障害により、脳で感じた性的刺激を正しく陰茎に伝えられなくなったり、海綿体が機能不全に陥ったり血流が不足するなどしてEDになってしまうのです」

 重度の糖尿病でのプライベートゾーンの“異変”はそれだけじゃない。糖尿病性包皮炎もそのひとつだ。

「長い間、高血糖状態が続くと柔らかいはずの包皮の先端(包皮輪)が硬く白くなり、縦に亀裂がいくつも入るようになります。包皮輪は本来、勃起が可能になるよう“遊び”がありますが、それがなく、包皮輪をむこうとすると裂けて出血します」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち

  4. 4

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  5. 5

    クマと遭遇しない安全な紅葉スポットはどこにある? 人気の観光イベントも続々中止

  1. 6

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲

  4. 9

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  5. 10

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が